ヒガンバナの不思議
2023.10.04
暑さが段々と和らいでくる9月の中頃になると一斉に道端などで見られるようになるのがヒガンバナですよね。その真っ赤な色と独特な風貌はとってもよく目立ちます。
そんなヒガンバナは曼殊沙華(まんじゅしゃげ)というなんかちょっとカッコいい別名まであるんですが、変わってるのは名前や見た目だけじゃないんです。そんなヒガンバナの不思議なところを見ていきましょう。
名前の由来
ヒガンバナの名は、まさに秋の彼岸あたりに突然咲くことからつきました。一方、別名の曼殊沙華はサンスクリットのmanjusakaからきており「赤い花」という意味のようです。他にも日本では、地域によっては葬式花とか幽霊花とかあんまりありがたくない呼び方をされることも。
英名はLycoris(リコリス)。
毒がある
言われれば確かに毒がありそうな見た目ではありますよね。アニメ「リコリスリコイル」で、キャラクターがヒガンバナを口にくわえている絵がリリースされ、「マネしないで」と話題になりました。ヒガンバナは食べたりすると吐き気や腹痛などが起こり、最悪死ぬこともあります。ちなみに毒の成分は「リコリン」とかいうアイドルみたいな名前です。
種ができない
たまにあります、こういう植物。日本にあるヒガンバナは基本的には種ができません。ということは勝手に増えていくことができないため、ほぼすべて人工的に植えられたものだということですね。
花が咲くときには葉っぱも枝もない
これが独特に見える理由の一つかもしれないですね。ヒガンバナは9月頃になると急に地面かから茎だけが伸びてきて、花を咲かせます。そして花が終わると細長い葉っぱが出てきます。
変なサイクルの多年草
ヒガンバナ多年草ですが、そのサイクルが独特です。上にも書いた通り、9月になると茎だけ出てきて花が咲き、花の後で葉っぱが伸びてきます。そしてその状態で越冬どころか春すぎまで過ごし、夏前ごろに枯れます。大抵の多年草って冬を枯れた状態で過ごすので、これはかなり珍しいですね。
白い花もある
シロバナマンジュシャゲと言います。これはヒガンバナじゃなくて曼殊沙華の方が正式名なんですね。その名の通り白いですが、通常の赤いヒガンバナとは違う種です。
そんなヒガンバナの写真はこちらからどうぞ